アパレル物流とは?特徴や課題について解説

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アパレル物流とは、アパレル商品を入荷してから出荷するまでの一連の流れのことです。アパレル商品のアイテムは幅広く、また同じ商品でも色やサイズに展開があります。こうした製品の性質上、アパレル物流にはさまざまな課題が挙げられることをご存じでしょうか。

本記事では、アパレル物流の仕組みや特徴を説明します。物流過程で発生する課題とその解決策まで紹介しているので、参考にしてみてください。

アパレル物流とは?

アパレル物流とは衣類や帽子、鞄などさまざまなアパレル商品の流れを管理する物流です。通常の物流と同様に、商品の入荷から出荷までの流れを管理します。

同じ商品名であってもカラーやサイズが異なるものは別のアイテムとして扱うため、他業種と比較すると管理が複雑になりやすい点が特徴です。商品の流れは、百貨店や個人店などの店舗に送る場合と、ECサイトから購入した方向けに届けるパターンの大きく2つに分かれます

アパレル物流の仕組み・特徴

アパレル物流には、以下のような特徴があります。

  • 季節やトレンドによって流通量が異なる
  • 取り扱う商品の種類や在庫が多くなりやすい
  • 商品によって温度や湿度などを変える必要がある
  • アパレル特有の流通加工や梱包が必要

それぞれ詳しく見てみましょう。

季節やトレンドによって流通量が異なる

アパレル業界では、季節やトレンドによって商品の売れ行きが変わります。どの時期に何を流通させるかを常に意識する必要があり、流行に合わせて細やかに在庫量を管理しなければなりません

例えば、暑くならない冷夏の夏や寒くならない暖冬の冬はシーズンものが思うように売れず、アパレル業界にとって大打撃です。そのため、季節の気温の変動に合わせて最低数量のみ確保し、売れ行きが良ければ追加発注をする方式も普及しています。

多少原価が上がっても、追加発注をするほうが被害を最小限にできると考えるのが、今後は一般的となるかもしれません。

また、トレンドに売り上げが大きく影響される一方で、販売計画を立てにくいのも特徴の一つです。1年目は売れ行きが好調な商品でも、翌年は販売数が伸びないということも多くあります。

さらにセールやSNSの影響によっても出荷量が急増する可能性があるなど、在庫や発注のコントロールはアパレル物流において永遠の課題だといえます。

取り扱う商品の種類や在庫が多くなりやすい

アパレル物流では、各製品のカラーやサイズ違いは別製品として扱います。例えば、SS・S・M・L・LLサイズの服が5種類あれば、25SKU(Stock Keeping Unit:ストック・キーピング・ユニット)となるでしょう。

そのため、アパレル商品は1アイテムあたりの管理品番(SKU)が多くなるのが特徴です。店舗とECサイトそれぞれで在庫を管理する場合は、さらに複雑になります。

商品によって温度や湿度などを変える必要がある

アパレル商品の材質はさまざまで、ものによっては気温や湿度の影響を大きく受けます。湿度の高すぎる場所で商品を保管することでカビが発生したり、直射日光があたり続けると変色を起こしたりすることもあります。

そのため、素材ごとに適した保管や配送方法をとらなければいけません。 適切な保管をしなければ商品の劣化が進み、クレームにつながる恐れがあるので注意が必要です。

商品によって適した環境は異なるため、アパレル物流の管理はとても複雑といえるでしょう。高級商材の場合は多くのケースで空調付きの保管スペースにて管理していることが多数です。

アパレル特有の流通加工や梱包が必要

アパレル製品には独自の流通加工が必要になります。以下は一部の例です。

  • 洗濯ラベルの作成や縫い付け
  • ECショップ用の商品画像貼り付け
  • 商品にアイロンをかける(プレス加工)
  • 汚れや穴の補修作業

また、アパレル商品は発送する際にも、商品ごとに適切な梱包が必要です。例えば、スーツやドレスなど型崩れしやすい商品はハンガーにかけて配送したり、革バッグなど傷がつきやすい商品は気泡緩衝材を使ったりする必要があります。

アパレル物流は商品を運ぶだけでなく、商品について専門的な知識を持ったうえで最適な保管と配送が必須といえます

アパレル物流の課題

どの業界・業種でも物流に関する悩みや問題はありますが、アパレル物流にも特有の課題があります。

  • 物流コストがかさみやすい
  • 出荷作業に時間がかかる
  • 返品が多くなりやすい

アパレル物流の最適化を考えるにあたって、まずは課題を把握しておきましょう。

物流コストがかさみやすい

アパレル製品は独自の加工・梱包技術が必要になるため、物流コストがかさみやすい点が課題です。発生する物流コストには以下のような項目が挙げられます。

  • 保管コスト
  • 荷役コスト
  • 梱包コスト
  • 配送コスト
  • 加工コスト

なかでも割合のおよそ半分以上を占めるのは、遠方への配送や当日配送などで発生する配送コストです。また、アパレル物流の場合は特に保管コストも高くなりやすい傾向があります。

保管コストが高くなりやすい理由は、次のとおりです。

  • 商品の種類の数が多く、在庫管理が複雑化する
  • 広い保管スペースの確保が必要
  • ハンガーにかけなければならない商品がある
  • 商品の数だけピッキング間口が必要(横に広がりやすい)
  • 冬物はかさばるため、さらにスペースが必要

商品によっては、その性質に合わせて梱包資材の大きさや強度を変えるため、梱包素材を用意するコストもかかります。

出荷作業に時間がかかる

アパレル製品の物流には独自の工程が多く、検品作業にも時間がかかります。汚れやほつれの確認だけでなく、針の混入がないかも入念にチェックしなければいけません。

特に針の混入があれば消費者がケガをする恐れもあり、出荷後に発覚すれば大問題です。ブランドの信用を落とさないためにも、検針は慎重に行う必要があるでしょう。

また、タグ付けやサイズ・カラーに違いがないかなども詳細に確認する必要があり、出荷作業には多くの時間を要します。これらのことから、出荷遅延をしてしまう可能性があることもアパレル物流の課題の一つです。

返品が多くなりやすい

アパレル製品は、ほかの業界に比べて返品率が高い傾向にあります。特にECサイトでは、現物とのイメージ違いで返品されるケースも珍しくありません。

返品された商品の状態チェックや再販できるかどうかなどは、倉庫担当者との確認が必要になります。このとき倉庫に連絡をとれる人材が常時配置されていなければ、確認がとれるまでに時間がかかるでしょう。

もしセール品やアウトレット品として再販する場合は検品業務が発生するため、さらに時間を要します。

アパレル物流で出荷量が増えてきたらアウトソーシングがおすすめ

出荷量が少ないうちは、自社で物流業務を行ったほうがコストは削減できます。しかし、出荷量が増えて対応が難しくなってきたら、外部委託を検討しましょう

実際に浜松委托運送でも、出荷対応に悩んでいる事業者様からご相談いただく機会は多くあります。

また、外部に委託することには以下のようなメリットも挙げられます。自社で担っていた業務の負担を委託により減らせるため、コア業務に集中しやすくなるでしょう。

  • アパレル物流における設備費用や人件費の削減になる
  • 適切な管理で商品の劣化を防げる
  • 必要な流通加工を依頼できる

浜松委托運送ではアパレル物流にも対応しており、小ロット多品種の在庫管理や、特殊な流通加工も柔軟にお応えできます。また、アパレル特有の季節波動(出荷波動)にも対応可能です。

以下のページから、アパレル物流のサービス・流れをご確認いただけます。

まとめ

アパレル物流は在庫が多くなりやすいため、管理も煩雑になりがちです。また、アパレル製品特有の流通加工を施す必要があったり、検品作業に時間がかかったりするなどの課題も挙げられます。

もしアパレル物流の出荷量が増えてこれらの物流業務に対応できなくなってきたら、アウトソーシングも視野に入れてみましょう。コストはかかりますが、人件費の削減やコア業務に集中しやすくなるといったメリットを得られます。

浜松委托運送では、入荷から出荷までの作業項目のフロー図を作成し、お客様に合わせた細やかな物流サービスを提供可能です。同梱物を含めてバーコードで管理しているため、スムーズな出荷を叶えると同時にミスのリスクも軽減しています。

浜松委托運送の物流倉庫サービスについての詳しい内容は、こちらのページをご参照ください。

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