流通加工の種類とは?生産加工・販促加工について詳しく解説

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流通加工とは、流通過程において商品の価値を高めるために行われる加工作業です。商品自体を加工する以外にも、袋や箱に商品を入れる軽作業なども流通加工に含まれます。

そのため、アパレル業界や製造業など、さまざまな業界で流通加工が行われています。流通加工の効率化を考えているのなら、具体的にどのような業務内容なのかを確認しておきましょう。

この記事では、流通加工の種類を知りたい人に向けて、流通加工の作業内容や種類、生産加工と販促加工の違いについて紹介します。また、取り組み事例として、実際に浜松委托運送が行う流通加工についても解説しますのでぜひご覧ください。

 

■この記事でわかること

  • 生産加工の種類
  • 販促加工の種類
  • 流通加工の取り組み事例

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流通加工の種類

流通加工の種類

流通加工には大きく分けて生産加工と販促加工の2種類があります。ここではそれぞれの加工についてみていきましょう。

生産加工

「生産加工」とは、材料や部品を使って製品に直接加工を行う作業です。一般的な生産加工には、カット加工、プレス加工、梱包、丁合などが含まれます。

生産加工と販促加工の主な違いは、作業が製造段階で行われるか、販売前の準備段階で行われるかどうかです。したがって、工場で行う加工は生産加工、小売店や物流倉庫による加工は販促加工となります。

ここではそれぞれの生産加工の内容を紹介します。

 

カット加工

カット加工は、木材、ガラス材、布、絹などの素材を均等な形状や工数に切り分ける作業です。

たとえば食品ECでは、食材を所定の大きさに切り分けたり、調理しやすいようにスライスしたりする際にカット加工が行われます。また、木工業界でも、木材の加工方法としてカット加工が用いられます。

 

プレス加工

プレス加工では、衣服(スーツ、ワンピース、シャツ)のシワをアイロンで伸ばします。アイロンを使って布地をなめらかにし、シワを除去し、製品を整え、出荷前の品質を確保します。

特にアパレル業界はシワの有無が商品の状態にもつながるため、プレス加工は欠かせない作業です。

 

梱包

梱包は、商品を損傷や破損から保護するために箱詰めする作業です。梱包では、軽量で加工しやすい段ボールが主に使用されます。

ほかにも商品の性質や重量に応じてプラスチックコンテナ、ドラム缶、木材なども使用されます。

 

丁合

丁合では、印刷された用紙や書類をページの順に沿って整えます。ほかにも紙を挟んだりミシン目を入れたりする作業も含まれるため、場合によっては工程が複雑化することも特徴です。

丁合は、主に印刷物や出版業界で行われ、物流においても顧客向けの冊子やチラシを同封する際に丁合をする場合があります。

販促加工

販促加工とは、商品の販売を促進し、付加価値を高めるための作業を指します。この加工には検品、ラベリング、ギフト包装、アソート、シュリンクなどが含まれます。

同じ商品でも顧客の年齢や性別、エリアなどによって最適な加工方法が変わることも特徴です。また、加工にミスがあると反対に商品価値が損なわれるため、正確な作業が求められます。

販促加工にはいくつか種類があり、それぞれの特徴や内容は下記の通りです。

 

検品

検品は、商品の内容が正しいかどうかを確認し、規格通りであるのか測定をする作業です。たとえば商品に傷や汚れが無いかチェックすることも検品の作業に含まれます。

また、商品によって検品内容が異なることも特徴です。電化製品の検品では動作確認を行い、アパレル商品では、針が誤って残っていないかも確認します。

万が一不良品があった場合はクレームにつながるため、検品では慎重な作業が求められます。

 

 

ラベリング

ラベリングは、商品にバーコードシールやタグを貼り付ける作業です。手作業で行われる場合もありますが、ラベリングマシンのような機械を利用することもあります。

ほかにも海外食品のように、日本語シールの貼り付けやボトルの製品ラベルの貼り替えなど、製品に関する情報を追加するためもラベリングは重要な作業です。

一方、バーコードが取り付けられないアパレルなどの商品は、バーコードの代わりにタグが取り付けられます。

また、ラベリングを行うタイミングによっては、販促加工に含まれない場合があります。具体的に製造段階でのラベリングは、販促加工ではなく生産加工として分類されます。

 

アソート

アソートは、商品を指定された箱に詰め込む作業を指します。ギフト商品のような箱詰めなどもアソートに含まれ、2つ以上の異なる商品を詰める場合はセット組とも呼ばれます。

また、セット組では、事前に組み合わせたい商品を一つにまとめ、SKUを設定する方法も一般的です。その際は出荷のタイミングでアソートを行うため、普段の商品管理は、各商品ごとに行います。

 

シュリンク

シュリンクは、荷物を専用のフィルムで商品を覆い、加熱によって収縮させて、固定保持する作業です。この作業により荷物が固定され移動や輸送中の損傷や破損を防ぎます。

ほかにも漫画の立ち読み防止や複数商品の同梱を防ぐ効果もあるため、小売業から物流業まで幅広い業種で行われることも特徴です。

 

流通加工の取り組み事例

流通加工の種類を理解したうえで取り組み事例を参考にすると、実際の作業もイメージがつきやすいでしょう。ここでは浜松委托運送の事例を参考に流通加工の取り組みを紹介します。

アパレル

アパレルにおける流通加工の業務として、主に以下の対応があげられます。

  • 値札の取り付け
  • クリーニング
  • プレス加工
  • 裾上げ
  • 採寸
  • ラベルシールの貼り付け
  • セット組
  • 商品撮影
  • ハンガー保管

 

上記の通り、値札の貼り付け以外にも裾上げやクリーニングなどの対応も一貫して対応できます。また、衣類を保管する際は、すべての製品にプレス加工を行った後にそのままハンガーで保管することも可能です。

食品関連(ワイン)

ワインにおける流通加工業務として、主に以下のような対応があげられます。

  • お中元・お歳暮の熨斗の取り付け
  • ギフト作業の実施
  • ギフト包装の準備
  • ワインの光あて検品
  • ワインの品質検品

 

ワインの流通加工では、ラベルシールの貼り付け作業が必要になることが多いことが特徴です。また、バーコードが付与されていない商品もありますが、入庫時にバーコードを貼り付けることで、その後の在庫管理も適切に行えます。

ほかにもセット品の注文ごとにセット品を作成して出荷することもでき、購入者に応じて同梱物の内容も変更可能です。

 

まとめ

流通加工は商品の質や価値を高める大切な工程です。商品の信頼性や顧客満足度の向上にもつながるため、作業には正確性が求められるでしょう。しかし、流通加工の作業は多岐にわたるため、すべての工程を自社で受け持つことに課題を感じる事業者は多いかもしれません。

浜松委托運送は、取り組み事例で紹介の通り、アパレル業界や食品業界をはじめ、多く企業様のアウトソーシング先としてご利用いただいています。

100名以上のスタッフにより、他社では難しいような大ロットの加工作業にも対応できます。自社の流通加工に課題を抱えている方は、お気軽にお問い合わせください。

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