保税倉庫は輸入ビジネスのベストパートナー!税関までの商品管理でコスト削減を

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インターネットやスマートフォンの普及で、誰でも簡単に、お家に居ながら買い物を楽しめるようになりました。インターネット上に作られたEC(電子商取引)サイトでは、実店舗では手に入らないような海外の商品も販売されています。

2020年の物販系EC市場は、昨年対比で2割以上増えています(※2021年7月31日 経済産業省発表による)。このようなインターネット販売の拡大を受け、既存の実店舗のほかにECサイトを立ち上げる企業も増えています。

楽天市場やAmazonなどの「ショッピングモール型」ECサイトが普及したことで、小規模や個人経営での参入もハードルが低くなっています。インターネットでは国境を越えての商取引も可能なため、貿易ビジネスで起業したり、事業を拡大したりする場合もあるでしょう。

輸入ビジネスに参入して、日本国内では手に入らない商品や、同じものでも価格が安いなど、商材に付加価値をつけて販売すればビジネスチャンスも広がります。

輸入を含めた貿易ビジネスをスタートさせる場合、知っておくべきなのが「関税」など税関での手続きです。

なかでも、輸出入を行うときにメリットのある税関システムが「保税蔵置場」、いわゆる「保税倉庫」です。保税倉庫を利用することによって、輸入にかかわる検査や申告など税関業務の手間が省け、商品の発送などもスピーディーに行え、コスト削減にもつながります。

このコラムでは、輸入を行うときの保税倉庫の役割とメリットについて解説します。また、ビジネスパートナーとしても最高のサービスを誇る浜松委托運送の保税倉庫の特徴と、保税倉庫でできることについてもお伝えしていきます。

保税倉庫とは

外国から届いた荷物を日本国内に引き取るときには、税関への申告が必要となります。海外旅行をされた方には経験があるかもしれませんが、海外でお土産などを購入した場合、入国時には、必ず税関を通り、「税関申告書(携帯品・別送申告書)」を提出しなければなりませんよね。

輸入した貨物も同様に、税関で輸入申告と、関税や消費税などの納税を行わなければなりません。また、税関での検査が必要な貨物の場合、きちんと検査を受け、輸入許可を取る必要があります。

このような通関にかかわる煩雑な作業を含め、輸入した貨物も同時に保管できるのが「保税倉庫」です。

保税倉庫は、外国からの貨物を一時的に保管する場所として、税関長の許可を受けています。保税倉庫にある貨物は、通関が終わるまでは外国貨物として扱われ、関税や消費税がかけられません。このような状態を「保税」と呼び、「保税倉庫」は日本でありながら外国のように扱われる特殊な場所と言えます。

 

保税倉庫を利用するメリット

輸入をはじめとした貿易ビジネスを行う場合に保税倉庫を利用するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

保税倉庫は、税関を通す前の「保税」状態で、貨物を保管、管理できる場所です。保税倉庫のほかにも、保税ができる場所はいくつかあり、「保税地域」と呼ばれています。これら保税地域の目的は、輸出入の貨物を法律で守ることによって秩序ある貿易を行うことと、貿易の振興し諸外国との文化交流を行うことです。

保税倉庫を利用することで、以下のようなメリットがあります。

1.保税倉庫に蔵置されている貨物には、関税および消費税はかからないので、そのための資金が必要ない

2.保税されている状態で、貨物の点検や改装、仕分け、値札付け、包装などが可能

3.貨物の簡単な加工や、見本の展示ができる(※税関長の許可が必要)

4.外国貨物のまま転売することができる

5.販売に必要な時に貨物を引き取ることができる(保税倉庫をあたかも商品のストック場所のように使うことができる)

6.貨物に不備があり、商品価値がなくなっていた場合、課税前の状態で廃棄できる

7.法規制の変更や不良品だった場合など、などさまざまな事情で貨物の引き取りが困難になった場合、外国貨物のままで積み戻し(輸入品を受け取らず、輸出者側へ返すこと)ができる

他にもメリットがありますので、貿易ビジネスを考えていらっしゃる方はしっかりと調べて、コスト面や人的な側面でもお得に事業を展開しましょう。

 

浜松委托運送の保税倉庫の特徴

貿易ビジネスを始めるときに保税倉庫を利用すれば、通関業務や関税、消費税などのコストが省け、貨物をストックする場所にも困らないことがメリットとなります。

ここからは、浜松委托運送の保税倉庫サービスの特徴を説明していきます。

従来、輸入品を仕入れて税関を通すまでには、まず、税関の近くにある指定保税地域内のコンテナヤードや倉庫に荷揚げをします。ここでは検疫や仕分け、ラベル貼り、通関などを行います。このような港倉庫は、通関までに一時的に荷置きをする公共の場所なので、長くても1ヵ月ほどしか保管できません。

税関を通った貨物は国内貨物となり、国内の倉庫に運ばれ、そこから小売店や消費者のもとに配送されます。つまり、エンドユーザーに届くまでに、「①荷揚げ→②港内の倉庫で通関→③陸内倉庫で仕分けや加工→④エンドユーザー」という4つのステップを踏むこととなります。

このような従来の物流に対して、浜松委托運送の保税倉庫サービスを利用すれば「②港内の倉庫で通関」「③陸内倉庫で仕分けや加工」という2つのステップが一度にできます。

浜松委托運送の保税倉庫は、税関長から許可を受け、保税(関税、消費税がかからない)の状態で最長2年間貨物を保管することができます。この間に、通関業務、荷物の仕分け、加工、そしてエンドユーザーへの荷物の配送まで行うことが可能です。

保税地域である港倉庫、国内貨物の集積地である陸内倉庫の役割をワンストップで担いますので、倉庫間の移動がなく、輸送コストを削減できます。さらに、入荷から出荷まですべて保税倉庫内で完了しますので、納期自体も短くなります。

 

浜松委托運送の保税倉庫でできること

浜松委托運送の保税蔵置場の特徴はずばり最初にくるのは内陸にあるという点です。通常ですと保税というと通関を切る場所であるため、空港周辺や港周辺に位置するのが一般的です。しかし浜松市は全国でも数少ない内陸に保税蔵置場を持つことのできる地域です。

そのため、通常港や空港周辺となると住宅街から離れた場所に位置するため、加工作業を行うのにあたって労働者の雇用が難しい地域です。この点が静岡県の浜松市であれば労働者の確保がしやすい地域で加工作業にも適した地域であるというのが非常に多き名メリットとしてまず第一に挙げることができます。

ここでは、浜松委托運送の保税倉庫内で行える作業について解説します。

保税倉庫では、税関を通すまでの間に、貨物の仕分けや値札付けのほか、商品の加工なども行うことができます。

浜松委托運送の保税倉庫サービスは、特に食品、アパレル、ワインの流通加工を得意としています。

食品を輸入する場合、食品衛生法に従って食品届を提出しなければなりません。浜松委托運送では、この食品届手続きおよび通関業務はもちろん、食品表示法や酒類の表示義務事項に基づいたシール貼り、検品、検査への対応も行います。アパレルについては、衣類や服飾品の検品や検針、値札、タグ付けなども行います。

常温はもちろんですが、除湿、定温での貨物の保管も可能です。また、通販等で直接消費者に出荷するときは、個別包装をし、のしをつけて出荷するなどの対応もできます。

浜松委托運送の保税倉庫サービスを利用すれば、輸入貨物の長期間保管はもちろん、通関、商品の加工、通販でのお届けなど、複数の事業者で対応していた業務がワンストップで実現できるのです。これは、通関の手間と、貨物の保存・配送にかかるコストを大幅に削減することにつながります。

 

まとめ

このコラムでは、輸入ビジネスを始める場合の、保税倉庫を利用するメリットについてご紹介しました。

浜松委托運送の保税倉庫サービスは、通関にかかわる面倒な手続きを省き、流通経路もシンプルにまとめる高品質なワンストップサービスです。

輸入ビジネスの最適なパートナーとして、ぜひ浜松委托運送のご利用をご検討ください。

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